好きな場所

ケージから出ることを許されたばかりのQooくんは、抜き足差し足?、それともほふく前進?、それとも及び腰?、というような変な足取りで、恐る恐る家じゅうの安全確認をしたものです。

それから一カ月半、「ここは僕の家さ」とでも言いたげな様子であるときは猛ダッシュ、あるときはソファーを飛び越えたりと身体能力の高さを見せつけています。かと思えば一転、外の景色を見ながらまどろんだりと静かな趣を見せたりしています。確かにここは、彼の家になったようです。

Qooくんは、特に、外の気配を感じながらまどろむことができるスペースが好きなようです。今回は、そのようなスペースをいくつかお見せしようと思います。

一つ目は、リビングの出窓です。出窓から外を見るQooくん家の東側から南側に回り込んだ出窓は、東側は垣根越しに住宅街の静かな道路に面し、付近の生活を感じることができます。南側には我が家のカーポートがあり、ブラインド越しに家族の帰りを知り、玄関へのお迎えに備えることができます。
とは言っても、ここにいるとすぐに眠くなってしまうようで、お迎えがあったとしても、寝ぼけまなこでフラフラと玄関に来たりします。猫草まくら猫草をまくらにしたりすると、すぐに、大あくび大あくびです。

昼間のお留守番の時や、かまってもらえない雰囲気を察したときにここにいるような気がします。ここちよいから寝てしまうのか、寝れば楽しい時間がすぐに訪れると思っているのか、とにかく、すぐに寝てしまうのです。

お次は、玄関スペースです。玄関では、下駄箱上と玄関ドアを入ってすぐの脱がれた靴の並んだスペースの二か所が好きなようです。

まず、下駄箱上です。下駄箱上から出窓の方を見るQooくんの視線の先には大きな出窓があります。なおかつ視線の延長線上の隣家には、ネコちゃん&ワンちゃんがいるのです。おそらく、Qooくんはそのことを知っているのでしょう。いつも相手を呼び出さんと声をかけているように思えます。窓はブラインド方式に開閉するタイプで、今の時期には空気を入れ替えるように大きめに開けていますので、隣家にはQooくんの鳴き声が届いていることでしょう。すでに隣家のお友達とはお知り合いなのかもしれません。

玄関のもう一か所は、玄関ドアを開けて家に入ったところで、靴を脱ぐスペースです。昔の家ならば土間といえば一言で説明できる場所でしょう。玄関で寝そべる夜や、まだ寝静まっている早朝でも暑い日には、ここでよく涼んでいるようです。たしかにここは、寝そべるとヒンヤリしそうです。家じゅうがエアコンOFFでも涼しい場所をちゃんと知っているんですね。Qooくんは、いつの間にか、私なんかよりも遥かに我が家を知り尽くしているようです。

ほんと、たくましいものです。

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